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教育課程から外れた難問奇問が多い

大学受験において多くの良問が、一九七九年から八三年の五年間に集中して出題されていた。その謎解きをある老教授がした。一九七九年、すなわち昭和五十四年はいまの大学入試センター試験の前身である、共通一次試験がはじまった年だ。その問始前の数年間は国立大学協会で入試を巡って大議論があったのである。共通一次試験は当時一部の大学の入試問題に、あまりにも教育課程から外れた難問奇問が多いことや、一期校二期校のいわゆる「いわれなき差別」の問題を是正するためにスタートしたのであるが、スタートまでの数年間は入試とは何かを巡り本質に戻って大学は考え、議論したのである。その結果、それから数年は良問が多く出題されることになったというわけだ。何ごともやればできるのである。残念ながら「のどもと過ぎれば熱さを忘れる」で、一部の大学を除いてその後再び堕落の道を歩みはじめるのだが……。しかし、いままた大学は入試問題の意味、重要性に目覚め、挑戦をはじめようとしているのである。
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受験産業業界は非常に厳しい世界

受験産業業界は非常に厳しい世界であり、講師自身が「もし自分の子どもに個別指導塾に通わせるならここがいい」と言わせるまでのレベルなのです。けれども学生のアルバイト講師という存在は隠されます。「充実の講師陣」はたしかに嘘ではないのでしょうが、「学生アルバイトはいない」と謳っこ局い授業料をとるのですから詐欺のようなものです。合格実績や実力テストの結果で堂々と勝負すればよいのでしょうが、経験のない若い講師や学生のアルバイトの存在がマイナスイメージを与えてしまうことはやはり否定できない事実でもあります。大手有名個別指導塾はどこも同じような合格実績ときめ細やかなケアを宣伝文句にしていますし、中身も同じようなものです。父母や子どもたちがイメージや雰囲気で個別指導塾を選ばざるをえない事情を考えれば、仕方がない嘘なのかもしれません。
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情報源の柱となるのが模擬試験

昔と違っていまは至れり尽くせりなのである。そしてその情報源の柱となるのが模擬試験なのだ。共通一次で模試は全国一元化それならば昔は模試などなかったのかというと、必ずしもそうではない。主たった国立大学では学生文化研究会(以下、学文研)というものを学生が主宰しており、学生がアルバイト的に問題をつくり実施し採点をしていた。また都市部では、受験者数は現在の模試とは比較にならないが、旺文社模試というものもあった。学文研模試は一九六五年から七〇年の全共闘運動時代に、可哀相な受験生からお金を取るとはけしからんと指弾され消滅した。そこで困ったのは予備校や高等学校である。予備校にしてみれば浪人生だけの校内模試で受験者の全貌が掴めるわけではないし、各高校にしても同様だ。参加者がパーフェクトでなかったとはいえ、地元の国立大学受験者にとっては数少ない判断の拠り所であったこの学文研模試の消滅は、大きな痛手となった。結局、困ったもの同士が接近し、予備校が事務方(講の元締め)の、現役高校生も含んだ本格的予備校模試が各地で勃興することになる。

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